療養・リハビリ型の病院・施設を探してます!
Q
症状は、詳しくは分からないのですが…
60代後半の男性で、転倒による外傷性の脳内出血だと思うんですけど、
気切していて、寝たきり状態なんです。
色々な病院で、見れないからと、たらい回しにされていて、病院を探してる状態なんです。
相談を受けたので、力になりたいと思っていますが、学生ですし知識がなく困っています…。
自分の知っているトコにも聞いてみたのですが、ドコか良い場所をご存知の方は、お力を貸して下さい!
お願い致しますm(_ _)m
その話もしたので、一応聞いてみると言われたのですが。
どうやら、あと2ヵ月程で転院をして欲しいと言われているようで、
焦って病院等を探しているようです。
自分が看護学生というコトで、ドコかいい場所を知らない?と聞かれたので、
自分の出来るコトで探してみようと思いまして。
私は、あなたの悩みは、いつかあなたの進む道に、繋がる気がします。
そのために、あなたが今やるべきことは、何でしょうか。
市民病院などは3ヶ月で転院は普通でしょうね
6月下旬に階段から転落され、外傷を受けられた。
直後に何らかの手術をされた。
現在は、痰の排泄不可により気切をされている。
意識はあるが、眼球の運動と表情の変化での、コミュニケーションとなっている。
四肢の運動は、手の把握と足先の背屈のみで、特にリハビリもされていないとか。
家族は、いづれは在宅希望しているが、今の状態ではなく、
リハビリ等をちゃんとしてもらって回復してからというコトです。
自分の義母の知り合いと言うコトで、自分にはこのくらいしか、今はまだ詳しい状態など分からない状況で…
そんな状況にも関わらず、質問してしまったので、皆さんにもうまく伝えれず、申し訳ございませんm(_ _)m
ただ、自分が分かるコトや知っている内容の病院等は伝えたのですが、
力不足で、皆さんの知識をお借り出来たらと思ったもので…
また詳しい状況が分かりましたら、追記したいと思うので、よろしくお願い致します。
「家族は、いづれは在宅希望しているが、今の状態ではなく、リハビリ等をちゃんとしてもらって回復してから」
これは無理です、現実的には。
まず療養型は、きちんとしたリハビリは期待する方が難しいと思ってください。
人員が、居ません。量的にも質的にもです。ごく一部の良心的で先進的なところを除いて?
またその状況で「回復」。。。どこまでの回復でしょうか?
良くあるのが「元通り回復」という希望です。
それは、こういうケースの場合、ほとんど不可能です。
本人の意欲がある場合に限り、そういった重度障害者の家庭復帰のための
強力なリハビリをする病院が、あることはありますが、数は極めて少なく、
また狭き門かつ厳しいリハビリ生活です。
たとえば私の居る神奈川なら、神奈川県立七沢リハビリテーション病院がそうです。
そこで重要なのは「障害を受け入れた上でのリハビリ」ということです。
元通りにはなれません。しかし「今の状態で最大限のできること」に向かってリハビリします。
そういう場所なのです。
可能性がないわけではありません。
私も、植物状態に近い状態から、話して歩く、または車椅子に乗れるまで回復した方を2人は看てきています。
しかしそれは極めて例外的です。
家族が「回復」を望めば望むほど、それは遠ざかる。。。
そう思って半分あきらめるくらいでないと、現実と求めるもののギャップに飲み込まれてしまいます。
「生きてるだけで良かった」くらいの思いが、小さな回復を大きな喜びに変えます。
ひとまず、学生さんにできることは、この場合非常に少ないです。専門的なことという意味ではですが。
まず、一人の人としてできることを考えるので、良いのではないでしょうか。
そして、身近で分かる人に相談することだと思います。
手を握れて、足先を動かせるというのは、頚髄・脊髄損傷のように、
あるところから下が全滅、というのではないということになります。中枢性ですから当然ですが。
その意味では、きちんとしたリハビリによって、多少改善する可能性があるかも知れません。
また現状が、廃用による拘縮や筋力低下により、本来の残存能力すら
損なっているという可能性もなくはありません。
この場合、集中的なリハビリで、多少なりの改善が見込める場合はありますが。。。
問題は本人の意欲、意思です。
知的機能が損なわれず、リハビリ意欲があることが、リハビリが効果を挙げる最低かつ最大の条件です。
意識があるのに、本人にリハビリの意欲意思がなければ、リハビリはほとんど無効です。
それと、
気管切開しないと痰が出せないということは、重篤な嚥下障害があることになります。
嚥下障害も、改善する場合がありますが、そのためには、
それ専門のリハビリができる施設でなければ現実的には困難です。
つまりは、言語聴覚士が十分配置されている病院ということです。
その条件を満たせる病院は、多くはないと思います。
まず、本人のリハビリへの意思が第一。
第二に、今居る病院がどんなところか不明ですが、もしある程度の急性期病院なら、
現状リハビリしていないのは、何かリハビリの効果を期待できない理由があるから、かどうか。
確認が必要です。
きちんとしたリハビリをするか、ただいつまででも居られることが必要か、によって、
どこへ行くか全く変わって来ます。
そこをまず確認してください。
なお、気管切開している患者さんを受け入れる病院は、少ないです。
今居るところで、まず何とか気管切開から離脱できないか、
検討してもらうことの方が、リハビリより重要かも知れません。
今持っているあなたの力の範囲で、やれることを考えてみてください。
あなたの人柄が相手に伝わり、信頼関係が出来てきて、
相手があなたに事実を吐露できたとしたら、私はそれで十分だと思います。
その方と退院後について、「私も調べてみます。」と、約束を交わしていないといいのですが......。
施設や病院にも入所・入院の条件もありますし…。
もし病院にソーシャルワーカーさんがいないのならば、
地域の包括支援センターもしくは介護保険の窓口などに相談してみるのも良いかと思いますよ。